New ロンドナーになるのだ!

Twiggyをこよなく愛するチオリーヌのロンドンライフやイギリス人夫との国際結婚ネタをお届け!イギリスへのワーホリ、語学留学、国際結婚に興味がある方必読♪

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12.第2章知らなくちゃいけないこと 1節シンデレラと魔法

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ピピピッ、ピピピッ… …。
「あ、ジョンから電話だ」
「今、時間大丈夫? 来週僕の誕生日パーティーが実家であるんだけど是非来てくれないか?」
「もちろん。何か作っていこうかな」
「なにも必要ないよ。キミが来てくれるだけでいいよ。だた、今回はドレスコードがあって、袖なしのロングドレスで胸のところが詰まっていないものを着てきてほしい。後は、ひじの部分が隠れるロングの手袋も忘れずにね」
「本格的だね。大丈夫かなあ」
「そうだ。僕の姉がロンドンでファッション関係の仕事をしてるんだけど、明後日キミ時間ある? 僕の姉もキミに会ってみたいと言っていたし、パーティーのためのコーディネートもしっかりしてくれると思うんだ」
「それは嬉しいわ。ぜひお願いしたいわ」
「じゃあ、明後日18時にナイツブリッジ駅の前で」
――ジョンのお姉さんと会うなんて緊張しちゃうなあ。でも、もうちゃんとジョンの彼女なわけだし。
イギリスでは恋人を家族に紹介するというのは、ごく普通なことで、別に結婚を約束しているという訳でなくても、家族の1人として行事に一緒に参加したりすることも多い。その反面、彩花は今まで兄弟はもちろん両親に自分の恋人を紹介なんて一度もしたことがなかったので、どんな感じで接すればいいのかちょっと不安ではあった。
「アヤカ」
いつものように待ち合わせ時間よりも少し早くやってきたジョンと合流した。お姉さんと待ち合わせしているカフェへと向かう。
「私実は恋人の兄弟に紹介してもらうのって初めて」
「え? そうなの?」
「だからちょっと緊張しちゃう」
「そんなにナーバスになる必要はないよ。姉のベスはアクセサリーのバイヤーをやっているんだ。だから世界中色んな所を飛び回っていてなかなか面白い人だよ。きっとキミも気に入ると思う」
「そっか」
カフェに入ると、とても素敵な女性がこちらに手を振っていて、それがジョンのお姉さんのベスだった。

「初めまして。私はベス。お会い出来て嬉しいわ」
「初めまして。アヤカです」
ベスは見るからにキャリアウーマンという感じで、同じ女性として惚れ惚れしてしまった。
「さっそくパーティーのドレスを探しにいきましょう」
ベスはさっそうと素敵なドレスが並ぶブティックへと入って行き、彩花に似合うドレスを選び始めた。
「基本的に昼からパーティーが始まるときは2つのドレスを使い分けるのよ。昼にはアフタヌーンドレスで、アクセサリーはパールなどの透明じゃないものを身に着けるの。夜はイブニングドレスと言って、こんな感じの艶のある生地のドレスを選んで自分を輝かせるキラキラしたアクセサリーを身に着ける。靴はドレスと合った素材のものを選ぶの。これとこれがアヤカに似合うかしら。あとは、肘まで隠れるアームロングも」
彩花のためにベスが選んだドレスは、ゴールドのドレスで、日本人の肌の色には黄色っぽいドレスが似合うと説明してくれた。
ベスがコーディネートしたドレスとアクセサリーを身に着けた彩花は、シンデレラが魔法にかかった時のように美しく、彩花自身がびっくりしたほどだった。
「とてもキレイよ、アヤカ」
ジョンもにやりと笑ってウインクした。
「キミのキレイ黒髪と黒い瞳に似合うドレスだ。今週末のパーティーにふさわしいよ」
値段も彩花が想像していたよりも手頃で、彩花は週末のパーティーに向けての準備は完璧だと一安心した。
●目次
●『夢なのか現実なのか』にすすむ

公開日:
最終更新日:2015/07/31