New ロンドナーになるのだ!

Twiggyをこよなく愛するチオリーヌのロンドンライフやイギリス人夫との国際結婚ネタをお届け!イギリスへのワーホリ、語学留学、国際結婚に興味がある方必読♪

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34.第4章さよなら 1節楽しいことも、悲しいことも

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「キミの論文は今年の卒業生の中で一番素晴らしかったよ! 最初はどうなることかと思ったけど、最後の追い込みすごかったね。日本に帰ってもきっといい会社に入れると思うよ。期待してるよ!」
大学の教授が笑いながら彩花の背中をポンポンとたたいた。彩花は無事卒業することができた。
「もうこの大学も卒業かあ~。1年って本当にあっという間だなあ」
日本帰国まであと1週間になっていた。最後の一週間は1年間暮らした家の片づけはもちろんだけど、最後にロンドンで好きだった場所を回ろうと彩花は決めていた。
「ピーナッツ持っていかなくちゃ」
大好きなバッキンガム宮殿の目の前にあるセントジェームズパークにはリスがたくさんいて、ピーナッツを持っているとたくさん寄ってくる。
「ここでジョンと一緒にピクニックしてて、リスにサンドイッチ持ってかれたことがあったなあ~。ピーナッツをばらまきすぎて、リスがジョンによじ登ってきて大騒ぎしたこともあったっけ」
初夏の公園にはたくさんの人が集まっていて、恋人同士、友達同士で楽しくピクニックをしている。彩花はロンドンに数ある公園の中でも、この公園が一番大好きで、ジョンもここが一番好きだと言っていた。
ロンドン最大のおもちゃ屋さんハームレイズではお揃いのオウムのぬいぐるみを買ったこともあった。もっと他にかわいいぬいぐるみがあったにも関わらず2人はオウムを選んだ。
『僕むかしオウムを飼ってたことがあって、それに似てるから絶対これにする!』
『えー! ほら、シロクマの方がかわいいよ』
『それはキミに似てるからいらない』
『なによそれ』
探してみたけれど、もうオウムのぬいぐるみはなくなってしまっていた。
ヨーロッパ最大級の観覧車、ロンドンアイにはいまだに乗ったことがなかった。前に、ジョンとデートしていた時に乗りたいと彩花が言うと、
『僕は高所恐怖症だから無理! キミ1人で乗りなよ。待ってるから!』
『1人で!? 嫌よ! こんなカップルばっかりの観覧車に1人で乗るなんてできないよ』
『最後だし乗ってみよう』
彩花はカップルで賑わうロンドンアイに乗ってみる事にした。ロンドンアイは絶対に夜がおすすめだ。ロンドンの夜景が一望できて、ロンドンの思い出を振り返るにはぴったりの場所。
楽しいことも、悲しいこともすべて。
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公開日:
最終更新日:2015/07/31