New ロンドナーになるのだ!

Twiggyをこよなく愛するチオリーヌのロンドンライフやイギリス人夫との国際結婚ネタをお届け!イギリスへのワーホリ、語学留学、国際結婚に興味がある方必読♪

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35.第4章さよなら 2節ビッグベン

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日本食大好きのジョンのために、いろいろ食材を買い込んだ“らいすわいん”。ロンドンにはたくさんの日本人が住んでいるのと、日本食人気もあり、日本食材店がたくさんある。その中でも一番おすすめだと言って、実はジョンが彩花に教えてくれたお店だった。
『ほら、納豆買いなよ』
『本当に納豆だけは無理! 僕はパイの実とポッキーがあれば生きていけるよ』
『それ日本食好きって言わないじゃない! お菓子が好きなんでしょ!?』
いつもいっぱいお菓子を買い込んでて、ここに来れば日本の最新を知れるって言って、日本人よりもお菓子の情報は知ってたような気がする。
初めてジョンと飲みに行ったパブに、ジョンが泣き出したパブに、お別れ会をしてもらったレストランに… …。
ロンドンは歩けば思い出の場所ばっかりだった。そしてどうしても全部“ジョン”がセット。
帰国前日、リージェントストリートを歩いていると偶然銀行でインターンをしていた時に仲良くしてくれていたルークに会った。ちなみにルークは、とてもかわいいゲイボーイでいつもイケメンの話ばっかりしていた事を彩花はふと思い出す。
「あれー! 彩花~~!! 久しぶり~~!! 元気にしてるう?」
「うん! もちろん! ルークは?」
「もちろん僕は元気だよ~! 彩花いつ帰国するの~?」
「明日だよ! 明日の14時の便で帰るの」
「そうなの~~! 寂しくなるわねえ~~ そういえば、ジョン会社辞めたわね! なんでなの~!? びっくりしちゃったわ」
「え? そうなの… …」

「なんであなたが、え!? なのよ。僕知ってるんだから~、あなたたち付き合ってたでしょ!」
「う、うん。でも、別れちゃったんだ… …」
「やあだああああ。そうなの!? ちょっとその話聞かせなさいよ」
ルークは女子よりも女子な男の子で、人の不幸話には目がない。彩花もロンドン最後の日に誰かと話したかったし、ルークとお茶することにした。事情を全部説明すると、ルークはため息をついた。
「なんだかロマンチックだけど、あなたそれでいいわけえ!? あーもう、イライラするわ。 僕だってジョンのこと狙ってたんだから、ちゃんとしなさいよ! 」
そういいながらも、ルークは彩花の気持ちもわからくなくはないと言いながら抱きしめた。そのあと延々とルークの今の彼氏とのラブラブ話を聞かされ、彩花はようやく解放された。
「やっぱり最後のあの場所には行っておかなくちゃ」
ビッグベンの特別な夜景が見える場所。
ロンドンで一番思い出の場所。
ジョンと初めてキスした場所。
最後の最後に、たくさんの抱えきれない想いがこみ上げてくる。
――1年ってあっという間だけど、人生の中で一番濃い1年だったなあって。私にたくさんの愛とたくさんの幸せをくれた街、本当にありがとう!
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公開日:
最終更新日:2015/07/31