ロンドンのシェアハウス、格安にはやっぱり「ワケ」がある

2011年7月1日にロンドンにやってきたわたしは来月2016年7月1日でまるまる5年をロンドンですごし、6年目のロンドンライフに突入します。

毎年この時期になると、風のにおいで渡英当時のことを思い出します。そんな中わたしがふと思い出したのが、ロンドンにやってきて初めて暮らしたフラット(イギリスではアパートやマンションのことをフラット呼びます。以下フラット)のこと。

よく英語もわからないけど、日系コミュニティで見つけたイタリア人オーナーが所有するヴィクトリアにあるフラットが空いているということで部屋を見に行くことに。大学生のころ、田舎で月4万5000円の20畳の広いワンルームに暮らしていたわたしは、仕事のために東京に上京したときにたった5畳しかない部屋が6万5000円もすると言われ度肝を抜かれた記憶があります。

でもロンドンの部屋探しはその度肝抜かれる度合いを超えていました。

1か月500ポンド(当時のレートで6万2500円くらい)、部屋にシャワールームとキッチンがついているという詳細が記載されていたそのお部屋。

基本的に3-4人で何部屋かある一つのアパートで風呂・トイレ・キッチン共同の生活を送ることが普通のロンドンで自分の部屋にシャワールームとキッチンがあるなんてすごい!とワクワクしていたわたしの前に登場したお部屋がこれまたすごかった。その部屋の間取り図がこちら。

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キッチンにはミニ冷蔵庫の上に一口コンロが乗っかっていて、恐ろしく小さい流し。

その横にシャワールームがあるんだけどこれがね、部屋に無理やり設置したもので換気扇もなくシャワーを浴びると湿気がぜーんぶ部屋に充満するというスタイル。お粗末なシャワーカーテンがついてて気を付けないと部屋中が水浸しになってしまうのです。

ちなみにクローゼットなんかはなくて部屋の一番大きな家具は2段ベッド。

はい、これら全部が4畳ほどの大きさの部屋のなかに全部詰まっているという現実。

掃除なんかもちゃんとされてなくて、若干かび臭い部屋だったけど、なぜかわからないけどわたしはその部屋をすごく魅力的に感じて即決したのでした。

先ほどクローゼットがなく、一人部屋のはずなのに2段ベッドがあったとお話ししました。じゃあどうするのか?わたしはこう使っていました。

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2段ベッドの2階部分にトランクを広げその中に洋服を収納。ほこりをよけるためにタオルを上にかけていました。ちなみにベッドの下には謎の引き出しがあったので下着やらちょっとした小物を収納していましたが、電子レンジもベッド下に設置されていました。

すごくカオスな部屋だったけどこんな風に飾ってかわいくはしていたのですよ。

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1階の部屋だったので夜中に外を犬が走り回る音やら、怖いお兄さんが電話で話しながらうろうろしている声が聞こえたり、ある時は警察が部屋の窓を叩いてきて「不審な人をみませんでしたか?」って聞かれたり。むちゃくちゃカオスな家ではあったけど、それなりに楽しく暮らしていた家なのでした。

 









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