さてさてここ数日間、マーク大先生のお友達【香港マーク】についていろいろと書いてきましたが今回が最終回です。
香港マークがある友人と食事をしてきた翌日、リビングで仕事をしている私のところに朝からやってきてなんだか話を聞いてもいたそうなそぶりを見せていました。ちょっと忙しかった私はひと段落つくまでなんとか無視して、その後話を聞いてあげることに。
香港マークが食事をしてきた友人はイタリア人のレイク。レイクは昔ロンドンに住んでいたのだけれどイタリアに帰国していました。しかしイギリス人の彼女と一緒に暮らしたいということで去年ミラノからロンドンに移住してきたのです。レイクは現在、ロンドンのHUGO BOSSで店員さんをやっています。ただロンドンで服屋さんの店員はお給料がそこまでよくなく、日本円で20万円くらい。普通にシェアするおうちで一部屋の家賃が月10万近くするロンドンではかなりキツキツの給料です。幸運なことにレイクの彼女はすでにロンドン市内にマンションを買っているため、月々のローンを折半して払っていくということで毎月のお金が投資にもなり10万円も飛んでいかず、そしてレイクの彼女はものすごく稼ぎがよくお金のことよりもレイクがそばに居てくれるというところを重要視しているそうでレイクに対してお金のことをギャーすか言わないのです。
そんなレイクが香港マークに
「HUGO BOSS好きなんでしょ?それならマネージャーに話してあげるからここで働けば?」
と提案したそうで、香港マークはもう働く気満々に!!!!!!!!!!!!さっそくレイクが働いているお店に行ってマネージャーと話したみたいなんだけど、まあ一応履歴書とかちゃんとした面接とかそういった手続きが必要だと言われたそうで。とはいえ、香港マークは香港へ帰る日も迫っていたので、スカイプかなにかで面接受けるのかなと思いきや
「いやいや、20分間の面接のためだけにでも飛行機でいくらでもロンドンにくるよ!両親も出してくれるはずさ!」
と。そしてそこからさらに衝撃の発言を香港マークさまは私に下さったのです。
「で、いいこと思いついたんだけど、両親にお願いしてロンドンに家買ってもらうことにする!そうすれば家賃の心配する必要ないしね。インターネットとか契約するの自分で出来るか不安だけど、余った部屋は人に貸し出してそこでお金も儲けれるよね」
え…?家を買ってもらう?私は心の中でそう思いました。ちなみにロンドンの物価は、現在ポンドがすごく強いことや家の価格があがっていっていることもあり、東京の2倍近いレベルです。でもね、「バカじゃないの?」とかそんなこと言うこともなく私はこう言いました。
「めっちゃいいアイデアやん!」
香港マークはもうキャーキャーでした。次の日の朝には興奮しすぎて、考えすぎて眠れなかったと言って眠い目をこすりながら、仕事している私をまた邪魔しに来ました。ただこの時の香港マークは「香港が嫌いすぎてうわーーーんっっ!!」というネガティブなオーラが一切消えてすごくキラキラしていました。
「どうなるか分かんないけど、がんばる!」
と言っていました。そして帰国の日、帰り際に香港マークはこう言って去っていきました。
「もしかしたら、僕この同じマンション内に家買っちゃうかもしれないから、そうなったらよろしくねえええええ~~~~♪」
それだけはやめろ!!!!!!!!!!!
そんなわけで私に静かな日々が戻ってきたのです。37歳にもなって、加齢臭も若干漂っているのに動きや発言が10代の少年だった香港マークのうるささがなくなって、少しさみしい気がしないこともないけどね。
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