国際結婚における嫁姑の関係(私の場合)

私が結婚する前、すでに結婚している友達も周りにたくさんいてその友人たちから嫁姑問題なんかを聞いたりして若干「結婚するって大変だなあ」とビビっている自分がいました。私の母もそんなに姑とうまくいっている感じでもなかったしマジでビビッていました。マークの母ちゃんに会うまでは…。

マークの母ちゃんは「ママ」っていうよりも「母ちゃん」って感じの女性で身長は150センチくらいしかないのにヨコが大きいのでジブリ映画『ハウルの動く城』に登場する荒れ地の魔女を彷彿とさせます。と言ってもごつい宝石を身に着けているわけでも毛皮のコート着ているわけでも、派手なメイクをしているわけでもないのでとりあえずコロコロでのしのし歩いているのです。

まあ容姿の事はさておき、私と母ちゃんの関係は嫁姑というよりは友達に近くて、かなり近い存在であることには間違いありません。住んでるのも車で10分のところと物理的にもかなり近いわけだけど、精神的な距離も近く、大切に想ってもらっているなと感じることが多いです。

その一つは、マーク先生が出張で海外に行っているときや、仕事で週末いないときなんかには母ちゃんは決まって電話してくることです。「なにしてんのー?暇だったら映画でも一緒に観ましょう~!アフタヌーンティーしましょう~!ショッピングでかけましょう~!」そんな感じです。母ちゃんはどうも私にあんまり友達がいないと思っているらしく(ロンドンではまあ事実ではあるけど…!)1人で惨めに寂しく過ごしていると思っているようなのです。その一方で私は一人で過ごすことなんて慣れっこでむしろのびのびと楽しく過ごしているわけだけど、いつも友達とワイワイ遊んでいる母ちゃん的には「一人でいる」というのが理解できないらしくせっせと色んなことに誘ってくれます。私が一人で過ごしている→ホームシックになる→日本に帰りたいとわめきだす→息子が悲しい思いをするっという方程式を避けたいと思っているのもどこかにあるとは思います。

ただありがたいことに母ちゃんの好きな映画のジャンルは私も大好物である恋愛コメディ映画なので、母ちゃんが用意してくれる映画は基本当たりです。とりあえず母ちゃんの映画の基本はリチャード・ギアが出ていることなので、最近は一緒にハリウッド版『Shall We ダンス?』を見てリチャードのかっこよさについて鬼ほど語られたところです。『Shall We ダンス?』の最後のあたりでリチャードが社交ダンス用の衣装を着てバラを1本持って妻の職場に登場するシーンがあるんだけど、そこなんて巻き戻しまでして5回くらい観たからね(笑)かなりミーハーなのでラブシーンが出てきたときには母ちゃんは「ヒュー!」とか言いながらニヤニヤしてこちらを見てくるというティーネイジャーぶりを発揮しています。まあ堅苦しい人じゃなくて良かったよ。うん。この間は映画館に『シンデレラ』の実写版も一緒に観に行きました。そんな具合に嫁姑というよりは女友達的な関係が強いのです。

あともう一つは一緒に2人ででかけたときにしばしば遭遇するとある状況。それは店員さんが私と母ちゃんの関係について若干考えを巡らせているという瞬間です。私と母ちゃんの関係にはパット見2通りの可能性があって、一つは私が養子の娘であるということ、二つ目は義理娘であるということ。ただ店員的には墓穴を掘れないわけで適当に「まあ、可愛い御嬢さん」とか言ってくるわけです。そうすると母ちゃんは誇らしげに「そうでしょ、私の息子の嫁なのよ」と紹介するので私と母ちゃんの関係性がはっきりと分かることになります。するとそこからたいがいどこの国から来た子なのかというところに発展するんだけど、はなっから「どこの国からいらしたの?中国?」と決めつけられることも。まあここで「日本?」と聞かれるのもびっくりするけど、まあ中国がどうか聞かれることがほとんどです。そんな時には母ちゃんが私よりも先に「Nooooooooooooo!!!! 日本よ!!!!!!!!」と回答してくれます。まあロシア人だってイタリア人だって誰だって国籍を間違えられるのは嬉しくはないもんなんで、私が思っているよりも私が日本人であることを誇りに思ってくれている母ちゃんがさっさとそんな店員の思い込みを蹴散らしてくれるのです。ありがたや。

息子マークの肩をもつよりも9割がた私の肩を持ってくれるそんな母ちゃんには本当に感謝していて、この人がいるならロンドンで嫁に行っても生きていけるかなと思えたのも事実です。

国変われば嫁姑の関係性も変わってくるのかもしれないけど、私の周りの国際結婚組の話を聞いているとあんまり気を遣わなくてもいい感じの人が多いような気がします。まあある意味、私がこの国で『外国人であること』がいい作用をしているのかもしれないけども!そんなわけで嫁姑問題が起きることなく今のところうまくやっているわたくしなのでした。









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