さて、ハリネズミのハリーさんが5月12日に突然この世を去ってしまったことをうけてようやくその時のことについてまとめております。
前回の記事ではハリーさんが病に倒れ、でもなんだか回復に向かっているように見えて来ていたところまでを書きました。
全く歩けなくなっていた瀕死状態を脱出し、ゆっくりではあるものの自分で歩けるようになって強制餌食ではなく、自分でお皿から食事ができるようになっていたハリーさん。少し体力が回復して麻酔にも耐えられるかなと思っていたので、高速を1時間飛ばしたところにあるエキゾチック専門のお医者さんに見てもらおうとしていた矢先、朝ケージの中で横になったまままた動けなくなっているハリーさんを発見したのです。
息も絶え絶え、咳もしています。これまでの1年10か月お腹マッサージはもちろんのこと、素手で持つなんて絶対に無理なほどいがぐり祭りだったハリーさんはハリを立てることもできず、まるまることもふしゅふしゅ言うこともできなくなっていました。しっぽもすごく腫れています。
その瞬間すぐにエキゾチック専門のお医者さんのところに飛んでいくことに。わたしは最近イギリスで運転の練習を始めたばかりのド初心者であり、かつ、日本でも高速道路を1人で運転したことがありません。でも愛するハリーさんを思うパワーが炸裂して、カーナビを使いなんとか病院にたどり着くことに成功。
先生はハリーさんの症状を見てまず、肺炎を疑っていました。咳がでていること、鼻水が出ていることなどから肺炎ではなかろうかと。治療プランはまず、かなり弱っているので一晩かけて脱水症状を緩和して抗生物質での治療を始めるとのこと。そして次の日に一瞬だけ麻酔をかけることのできる機械を使って眠らせ、X線、触診、血液摂取を行うとのことでした。
X線、触診ではガンや肺炎になっていないか、臓器が働いているかを確認することができ、2日後の出る血液検査の結果ではもっと詳しいことが分かるとのこと。そしてハリーさんはその場で入院が決定したのでした。
先生はペットのために繁殖が行われているハリネズミたちは近親で子どもを産んでいることも多いため、免疫力が弱い子がとても多く、病気になってしまう可能性も高いと説明してくれました。
この時点で言い渡された治療費は288ポンド(約4万2000円)。検査と3日分の入院費です。先日行った近所の病院では「結果がでるかわからないし、ハリーさんの命の保証もない」検査費用の見積もりが560ポンド(約8万円)であったのに対し、良心的でかつ、先生は「わたしたちはヨツユビハリネズミの治療の経験があるから、まかせてください」と力強く言ってくださいました。
頼りになる先生とも出会えたことでわたしは「ハリーさん、がんばろうね!」と前向きな気持ちになりつつ、病院を後にしたのでした。
コメントを残す