「イギリス、特にロンドンの物価は高い……」と、渡英前にちょっぴり心配になっている人も多いでしょう。
でも意外と住んでみると、「え? 日本よりもすごく安くない!?」と思うものもあるんです。
そこで今回はロンドンの家賃、食材、交通費、ファーストフード、携帯電話代などを東京と比較しながら、ロンドンの物価がどれほどのものなのか検証してみました。
こんにちは、チオリーヌです。
ロンドンに暮らして早8年になるものの、いまだになにか物を買うときには、頭の中で日本円に換算して「うわ、たかっ、これ!」と、買うのを躊躇することも多いわたくし。
でもそのおかげで、日本に暮らしていたときに「お買い物中毒な私!」から脱出することができました。
確かにみなさんのご想像通り、ロンドンの物価は高いんです。
でも意外にも食材や携帯電話が日本よりも何倍も安かったりも!
今回ご紹介する、ロンドン vs 東京物価検証レポートで、みなさんがこれからロンドンで生活するにあたり、なんとなく「1か月にこれくらいのお金が必要かなあ」と想像することができたら良いなと思っております。
- 価格の計算はすべて英1ポンド=146円です。(2019年4月15日現在)
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東京23区の平均を超える家賃は必至
最初からみなさんを奈落の底へと突き落とすような検証結果で申し訳ないのですが、ロンドンの家賃の高さは東京23区の平均をさらっと超えております。
以前『ロンドンのシェアハウス家賃相場とエリアの特徴まとめ【2019年イギリスワーホリ組必見】』という記事の中でも書いたのですが、2018年3月時点での東京圏内賃貸マンションのワンルームの平均は7万2280円。
この「ワンルーム」とは一人暮らしのマンションであって、シェアハウスではありません。
しかし、ロンドンの場合、風呂やトイレ、キッチンをシェアするシェアハウスで一部屋借りた場合の家賃が2019年4月現在で最低500ポンド(約7万2800円)からスタートするのが基本と言った状態。
しかも4、5人でシェアする、いい意味で味わいのある5畳くらいのお部屋が7万円以上。
日本の感覚で「キレイなおうちに住みたい」となると、650ポンド(約9万5000円)くらいはすると考えておいたほうが、あとで衝撃を受けることは少なくなるでしょう。
ちなみにシェアハウスによって、この家賃に毎月光熱費が30ポンドほど上乗せになるところもあります。
家を決める際、「妥協との戦い」は避けられそうもありません。
自炊をすれば食費はかなり抑えられる
イギリスの嬉しいところは、人間として生きる上で必要な食材には税金がかからないこと。
チョコレートとかお酒とかそういった嗜好品には税金がかかりますが、お肉や野菜、果物には税金がかからないのです。
なので、日本に比べて野菜や果物が特に鬼安い!
試しに、東京で店舗数も多く、利用者数も多いスーパー「西友」とイギリスの大衆向けスーパー「Sainsbury’s」で販売されている食材の価格を比べて、どれほどイギリスの食材が安いのか検証してみましょう。(※西友、Sainsbury’sの価格は共に税込)
人参
- 西友 3本入り 147円
- Sainsbury’s 10本入り 70ペンス(約102円)
ちなみにオーガニックの人参9本入り 1ポンド(約146円)。
じゃがいも
- 西友 5個入り 212円
- Sainsbury’s 15個入り 1.50ポンド(約219円)
イギリスのじゃがいもコーナーの巨大っぷりには驚かされます。種類も多すぎてもはやなにがなんだかわかりません。
ブロッコリ
- 西友 一個 191円
- Sainsbury’s 一個 60ペンス(約88円)
たまねぎ
- 西友 3個入り 212円
- Sainsbury’s 9個入り 85ペンス(約124円)
トマト
- 西友 4個入り 320円
- Sainsbury’s 6個入り 75ペンス(約110円)
牛乳
- 西友 1リットル 213円
- Sainsbury’s 1.13リットル 80ペンス(約117円)
紅茶
- 西友 日東紅茶Tバッグ50袋 272円
- Sainsbury’s Tバッグ160袋 2.75ポンド(約400円)
スーパーで売られている家庭用紅茶のTバッグは最低80袋入りから(笑)
インスタントコーヒー
- 西友 ゴールドブレンド 120g 786円
- Sainsbury’s ゴールドブレンド100g 3.80ポンド(約555円)
鶏胸肉
- 西友 2枚(520g) 375円
- Sainsbury’s 4枚(640g) 4ポンド(約584円)
鮭
- 西友 3切れ 270g 690円
- Saisbury’s 2切れ 240g 5.75ポンド(約796円)
ビール
- 西友 キリンラガービール 350ml x 6缶 1131円
- Sainsbury’s Budweiser 300ml x 15ボトル 8ポンド(約1170円)
イギリスは魚介類が日本よりも高めではありますが、それ以外の食材は日本よりもかなり安いと言えます。お酒も自宅で飲めば、結構安くつきますね。
ちなみにわたしも夫マークもお酒を家でほとんど飲まないので、2人の1か月の食費は150ポンド(約2万2000円)くらいです。
ファストフードチェーンの値段は同じくらい
マクドナルド
- 日本 ハンバーガーハッピーセット 460円
- イギリス ハンバーガーハッピーセット 2.79ポンド(約403円)
- 日本 ビッグマックセット 690円
- イギリス ビッグマックセット 4.79ポンド(約700円)
サブウェイ
- 日本 ターキーブレスト レギュラー 450円
- イギリス ターキーブレスト レギュラー 3.49ポンド(約510円)
- 日本 ツナ レギュラー 430円
- イギリス ツナ レギュラー 2.99ポンド(約437円)
スターバックス
- 日本 カフェラテ トール 380円
- イギリス カフェラテ トール 2.60ポンド(約380円)
- 日本 キャラメルフラペチーノ トール 490円
- イギリス キャラメルフラペチーノ トール 3.65ポンド(約533円)
ファーストフードチェーンの値段は比べてみるとそれほど違いはないようですね。
イギリスは携帯電話代は2000円で十分!
携帯電話代に関しては、各社さまざまなプランがあり、日本とイギリスの比較が難しいため、わたしが7年間使っているおすすめのキャリア、GiffGaffの料金体系を紹介しますね!
GiffGaffは路面店を持たない、オンラインのみでSIMやスマートフォンを販売している会社ですが、イギリスのO2(日本で言うDocomoのような最王手のキャリア)の子会社なので、インターネット通信も割としっかりしています。
GiffGaffをオススメする理由をまとめると
- 契約の縛りがない
- ヨーロッパ中どこでも、追加料金なく電話もインターネットも使える
- とにかく安い。わたしの携帯電話代は月たったの12ポンド(約1752円)
- 日本にSIMカードの取り寄せも可能!イギリスに到着してすぐにスマホが使えます
そしてこちらがシンプルでわかりやすいGiffGaffの料金表
家では自宅のWifiを使って、外出中にフェイスブックやインスタグラム、ツイッターを使いまくっても、月のインターネットのデータ通信は4GBから5GBほど。
ちなみにわたしが使っている月12ポンドのプランは4GBのデータ通信、無制限無料通話がついています。
さらにこのプランには4GBのデータ通信と書かれているのですが、データが少なくなると、GiffGaffは無料でプラス1GBつけてくれるんです。
なので、データ通信が5GBもついて月12ポンド(約1752円)!
現在日本で携帯電話代に1万円近く払っている人も多いのでは?
イギリスではその出費、抑えることができますよ!
別の記事で詳しくGiffGaffの登録方法についても書きますね。
職場から交通費支給はないのに交通費は東京よりも高い
交通費に関しては以前、別の記事『ロンドンのシェアハウス家賃相場とエリアの特徴まとめ【2019年イギリスワーホリ組必見】』の中でもまとめたことがあるのですが、ロンドンはかなり交通費が高いと言えます。
ただ、日本の定期券は「〇〇⇔■■」という形で駅で区間が決まっているものの、ロンドンの定期券は「ZONE1からZONE3」という大きなエリア間を移動できるという形であるため、休日でもその区間であればプラス料金無しでどこにでも行けるというメリットはあります。
交通費の参考例をご紹介すると
ZONE1に職場や学校があり、シェアハウスがZONE3にある場合、1か月の交通費は158.80ポンド(約2万3185円)ほどかかります。
まとめ
このように見ていくと、ロンドンの物価も全部が全部高いわけではないんです。
もし、お仕事をする場所がレストランだったりした場合には、食費はほとんどかからない生活ができる可能性もあります。
もちろん、ロンドンの来る前にできる限り貯蓄することは強くオススメします!
でもこの比較レポートで少しだけでもみなさんの不安を和らげることができたらと願っています。
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