マリークワントのミューズ、ツイッギーにハマってもはや15年…

たしか始まりは中学生の頃、オシャレな友達がMARY QUANT（マリー・クヮント）というブランドがあるよと教えてくれたことがきっかけだったかなと思います。そこからティーン向けのファッション雑誌にもちょくちょく登場するマリクワのアイテムにたちにワクワクしたり、日本でもマリクワと言えば必ずみんなが思い浮かべる1960年代のスーパーモデルTWIGGY（ツイッギー）の写真を眺めては真似してつけまつげつけてみたり、下まつげを直接下まぶたに描いたり……。どんなに美しい日本人モデルがいようとも、世界をミランダ・カーが圧巻しようとも、今だに私のスーパーモデルは1960年代後半に世界にその名を轟かせたツイッギーに変わりないままです。相変わらず洋服の趣味もマリークワントを中心に着ていることもあり、久しぶりに会う友人たちも「こいつのスタイル、ぶれないな」とある意味呆れ顔、その一方でこの崩れないキャラ設定に感心してくれている（はず）。

ちなみに1960年にミニスカートブームを巻き起こしたマリークヮントはロンドン発のファッションブランドでしたが現在は全世界のすべての権利は『株式会社マリークヮントコスメチックス』に移行されていて日本のものになっています。なので、日本に各駅停車バリにある店舗数を誇るマリクワも現在ロンドンにはたったの1店舗！デザイナー、マリー・クヮントが初めてお店を出したスローンスクエアに1店舗あって、日本のマリクワの店舗よりも大きく常にフルラインナップです。ちなみにロンドンに来てからはここに通い詰めてます。

ロンドンに来てから少しずつ変わり始めたのは、今まで表面的なツイッギーに興味があったんだけど最近は「どんな女の子だったんだろう？」というところに興味がわきはじめて本やら写真集やらを買い集める様になったこと。それがこちら。

ツイッギーの写真集や自伝、1960年代のカルチャーに特化した本、マリー・クヮントの自伝などなど私の好きなものがどんどん集まっています。いまだに本を読むときには日本語の本を好んで読んでるんだけど、気になるものに関しては英語の本でもすらすら読めちゃう（とはいえ、いまだに分からん単語がいっぱいあるから辞書ひきながらだけど）。

この本たちの中で一番のお気に入りには左の大判の写真集！写真集とはいえ、ツイッギーのコメントとか思い出も満載だし、彼女の歴代の時系列も分かってすごく面白い一冊でした。中身の写真はツイッギーが16歳でモデルにスカウトされて20歳でモデルから女優へと転身するまでの4年間と、40代をすぎてからのツイッギーがいっぱい。

ケイト・モスと写ってる写真なんかはもう可愛さはないけど、すごくカッコいいのだー！当時のイギリスは16歳から喫煙可能だったこともあって17歳の時点でタバコをふかしながら大人っぽく写ってる写真も大好き。ツイッギーが167センチの身長で当時41キロしかなかったことはウィキペディアなんかにも書かれているけど、この写真集の中にはツイッギー自身が「細くなりたくてこんな体型だったわけじゃないの。今もそうだけど結構食べていたのよ」「Ａ34しかない自分の胸をなんとかするためにティッシュをつめてたわ」って逸話も語っててそういう裏話も面白い写真集でした。ちなみに文章が書かれているパートにはツイッギーを撮影した写真家たちのコメントも載っていてその中に「彼女は細かったけど病的な感じはなくてむしろ健康的だった」って書いてあったのだ。

マリー・クヮントのモデルだった女の子っていうイメージが今も根強いけど、女優としてアカデミー賞を受賞していたり今も現役でデザイナーとして活動していたりツイッギーはまだまだロンドンでブイブイ言わせているようです。

とまあ、熱く語りまくってきた私はきっとこれからも変わらずツイッギーが大好きなカオスな日本人代表として、ツイッギーが暮らすロンドンでごりごりのメイクと60年代ファッションのテイストを忘れずに生きていこうと思っています。
日本でも色々とマリー・クヮントやツイッギー、1960年代ロンドンカルチャーの本が出ているのでリンク貼っときマース。そんなに高くないから気になる方はぜひ。